NIKITAのリハビリ的日記

心のお片づけをする発達障害系な人

脳の変化を起こすには 2017/01/03 18:04−20:45

私は特定の場所にいるとすぐにおかしくなる。アパートの自分の部屋である。このことにちゃんと気づいたので考えていた。それで出した結論が、ともかくもここから離脱することだった。

 

きちんと話そう。

 

うちは一間の居室に台所とユニットバスという造りである。以前から居室にいるとたくさんの症状が身体にも現れるし、精神状態が悪くなる。

 

いわゆる「ごみ屋敷」みたいな状態だからとか「PTSD」の症状とか何とか、いくらでも説明でき得るため、そういったことへの対策ばかり、私も支援者も誰も彼もが考えた。そしてすべて失敗中である。

 

私は昨日今日「感覚が目覚めた」状態だ。しつこく過去数記事に書いたので説明は簡潔にさせてもらうが、初めは主に呼吸が苦しくなり、しばらくの期間が経過した後、心身に激しい現象がたくさん起き始めた。少々の刺激で感情的になる、様々な感覚に見舞われる、「精神疾患の症状」と思われる現象がたくさん出現する。

まあ、どうかしたかとは思った。が、かなり滅茶苦茶だったにも関わらず、私が相談したのは医療機関などではなかった。何のことはない。私は救急車を呼べない環境にいるし、主治医のところは完全予約制で平素は対応しない。そして他には信じられる人がいなかった。人としてもだし、この状態を理解できうる、もしかしたら経験済みの友人1人以外には聞ける人がいなかった。

言われたことのすべて的中している訳ではない部分もあったが、理由については日々正解であろうという思いを強めるしかない。

私の感覚が変化して、これまでほとんど使われていなかった脳のあちこちの部分が急に活性化したと言えば良いだろうか。

 

その調整をしたのは相談した相手本人だが、方法はずっと付き合ってもらっていても理解できない。ただ、脳の感覚を変えることは別に不可能でも何でもない。今詳しい解説ができるほど私の状態に余裕がないが、雑学レベルの脳の仕組みの本でも読んでみれば当たり前だとわかる。もっともかなり先入観や固定観念を取り払う必要もあるかも知れないが。そして、それができる能力や理屈は普通別のことに使われる。現実感のなかった人間が安全に現実に入って来れるようにナビゲートするなどということは通常できないだろうししないだろう。そもそもできると思っていないからだと思う。

 

ともかく私は過敏なくらい様々な刺激に反応するようになったが、危険だとは感じない。ただ「異常に鈍麻した」状態から「何かを感じる」ようになった。それがまあまあ現実に沿っているであろうという感じもある。

 

コントロールはまだできないが、少しは慣れて来たように思う。

 

そこで居室に入ったとたんにおかしくなることを「ちゃんと」感じる。これまで皆でああでもないこうでもないと言って来たことはほとんど的を外している。少なくとも本質からは遠い。

 

乱暴に書いた記事だが

依存を破壊するには 2017/01/02 20:41‐21:23 - NIKITAのリハビリ的日記

ここに書いたことが恐らくその本質に近いか、そのものだと思う。

 

私はいわゆるPTSDだが、そのメカニズムは覚えていない。ただ「脳に大きな変化をもたらす体験により感覚が変わる」経験を何度もしただけだ。

 

継続的な刺激(経験)で起きる変化と、通常知られる1回の強烈な刺激(経験)で起きる変化を両方、複数回経験している。それで脳に「癖」でも「パターン」でも「回路」でも良いが、そういうものが構築された状態だと認識している。

 

なら、仕組みは同じではないか。その構築された回路をブチ壊せば良い。そういう体験をすれば良いだけだろうと思いついた。

 

完全には「良く」ならないようだが、少なくとも2人、PTSDから「恢復(かいふく)」した人を知っている。この変な字だが、「回復」とは意味が違う。回復は元に戻ることだが、恢復は新しく作り直して「良い状態になる」といった意味だ。

 

怪我を想定して欲しい。切ったりすりむいたりなどがわかりやすいが、あれは損なわれた組織部分が新しく作られて補われるのだ。だから傷あとが残ったりする。痕にならなくても、元の体組織ではない。それとまあ同じだ。

 

脳には可塑性がある、という言い方があるが、つまり変えられる、変わる、ということだ。脳の伝達ネットワーク組織である神経回路というものがいつまでも新しく作れるからだ。脳の仕組みを完全に覚えて理解しているわけではないが、変わるものは変わるのだ。

 

この変化を遂げたい場合、新しい、未知の刺激を繰り返し与えることでシナプスというものを作る。やったことのないことを繰り返しやり続ける。やめると、シナプスはなくなるのだったと思う。少なくとも1回できたら永久に繋がっているものではないのは事実だ。それも変化だから可塑性という。

 

このことを雑にだが思い出したのは今日の未明だった。昼間本を取り出してみたら合っていた。

 

思い出すも何も、まず、気づけなかった。

何十歳の、平穏に暮らして来た人が、一発で脳の「回路」をブチ壊される。それがPTSDだ。

私には平穏無事で戻りたい過去の自分など存在しない。今は感情的だからそう思うのだと思うが、基本的には過去に必要なものはあまりない。元に戻る必要は、ない。

ただ具合が悪くて恐ろしくて苦痛で、なのにそんなものに支配され依存しているのだ。これを私の人生だと認めることはできない。いつか認めるかも知れないが、それは今ではない。

 

まだ私は必要な変化を起こしていない。直感だったが、何かの形で知らない体験をする必要が、やはりある。ここに居続けていてはそれができる気は到底しない。ずっと酷い具合をこらえているのだ。こんなのは嫌だといくら思ってもこれまで何もできなかった。

 

無力であろうとし続けて来たのだ。今は怒りを覚える。酷い頭痛やら吐き気やら何やらするのは、このままでは変わるまい。薬なんか効かないのだ。

 

どうすれば良いだろうか。何ならできるだろう。